はじめに

こんにちは、もーちゃもと申します。

突然ですが最近はパソコンを新調しようかと悩んでいます。
動画の編集をしているとどうしてもスペック不足感が否めないんですよね…。

というのも今のパソコンを自作したのが約6年前
動画の編集にはある程度のスペックが必要となりますのでこれではカクカクしてしまうのも無理はないですね。

そろそろ世代交代の時かなぁと感じています。



現在のパソコンの簡単なスペック紹介

・マザーボード:ASUS P8Z68
・CPU:Intel Core i7-2600K
・メモリ:16GB(4GB×4)(DDR3)
・SSD:256GB
・HDD:3TB
・電源:ENERMAX ENM850EWT
・PCケース:ミドルタワー




これでもブラウジングやYouTube等で動画を視聴する分には特に問題はないので悩ましいところなのですが「動画の編集を快適に行いたい」のと「ゲーム実況を始める可能性がある」ことを考慮するとそろそろ時期なのかなーと思います。

あともし今のパソコンが突然動かなくなってしまった場合、すぐに新たなパソコンを自作することは厳しいので動画投稿が一旦ストップしてしまうんですよね(;´・ω・)
ですので寿命を迎えるまでには作っておきたい。。


ということで今回は動画編集ゲームを快適に行えるパソコンを考えてみました。


まずは動画編集にはどのパーツが重要なのかをまとめていきましょう。



動画編集に重要なパーツ

CPU

CPUは「Central Processing Unit」の略であり、中央処理装置呼ばれるパーツです。

データの制御や演算を担当しています。簡単に言えばパソコンの頭脳にあたります。

動画編集に最も重要なのはやはりCPUでしょう。

動画編集の経験がある方だとお分かりになると思いますがエンコードの待ち時間って長いですよね…。
このエンコードタイムはほぼCPUの性能に依存するため、CPUが高性能であればあるほどこの時間を短縮することができます。



メモリ

メモリという言葉はたくさん存在しますが、ここで言うメモリはメインメモリ(主記憶装置)です。

メモリはCPUとSSDやHDDといった補助記憶装置の仲介役であり、CPUと直接データのやり取りを行っています。

なぜ仲介役が必要なのかと言うと「補助記憶装置の転送速度に比べてCPUの処理速度が速すぎるため」です。補助記憶装置の転送を待っていると待ち時間により処理に遅れが生じてしまいます。

そしてこれを解決してくれるのがメモリというわけですね。メモリは補助記憶装置に比べ転送速度が圧倒的に早いためこの待ち時間を減らすことが可能となります。




メモリは作業を行うによく例えられます。

机が広ければ広いほど作業が捗るというのは普段の生活からイメージできるかと思われます。
物を1個しか置けない机と10個置ける机であれば間違いなく後者が便利でしょう。(広すぎれば手が届かないというツッコミは無しですよ笑)

動画編集ソフトやOffice、Google Chromeといったアプリケーションはメモリ(机)上で動作しています。

そしてこのメモリは少なければ困ることはあっても多くて困ることはありません

動画編集目当てなら少なくとも16GB、欲を言えば32GB欲しいところですね。
(オンラインゲームやchromeで複数タブを開いた状態で4K動画の編集をしたい!という方は32GB積むことをオススメします。)



SSD

SSDは「Solid State Drive」の略であり、内臓メモリを用いた記憶媒体です。
(HDDは内部で磁気ディスクが回転し、磁気ヘッドによりのデータ読み書きを行います。)

ここでSSDとHDDとの違いを簡単にまとめてみます。

SSDのメリット

  • データの読み書きが高速
  • 静か
  • 衝撃に強い
  • 消費電力が低い

SSDのデメリット

  • 価格が高い
  • データの読み書きの回数により寿命が決まる
  • データの保持期間が有限

HDDのメリット

  • 価格が安い
  • 長期保存に適している

HDDのデメリット

  • データの読み書きがSSDに比べ低速
  • 駆動音がある
  • 衝撃に弱い
  • 消費電力が高い

こう見るとSSDとHDDは相反する存在ですね。
価格や容量に特に不満がなければSSDを選びましょう。

昔はSSDはかなり高価(80GBが2万越えなど)でしたが、今ではSSDが主流となり価格はどんどん下がっているためHDDを選ぶメリットは少なくなっていると言えます。
(最近はM.2 SSDというSATA SSDよりもさらに高速なデータ転送が可能なSSDも存在します。)



さて、SSDが動画編集にどう影響を与えるかのお話ですがまずエンコードタイムには寄与しません
これは前述した通り、エンコードの速度はほぼCPUの性能で決まるからです。
(SSDとHDDで差が出ないわけではありませんが体感ではほとんど感じられない程度でしょう。)

ではいつ貢献してくれるのかというと、編集元の動画データをSSDに置いて動画編集を行う時です。

SSDはHDDに比べて読み込み速度が速いため、編集におけるプレビュー画面などでカクつくことを減少させることができます
(編集ソフトをSSDに置けば編集ソフトの起動も早くなります。)

編集中にカクつくとストレスが溜まりますよね…。
データをSSDに置いて作業を行えばそれを抑えられます。

ただ数時間に及ぶどでかいデータだと128GBや256GBといったSSDでは容量不足になってしまいます。。そこはお財布と要相談ですね。




ゲームに重要なパーツ

ゲームの場合は上記の3点のパーツに加え下記のパーツが重要になってきます。

グラフィックボード

グラフィックボードとは映像を映し出すためのチップを搭載したボードのことです。

3Dゲームの映像を美しく滑らかに描写するためには必須のパーツといえるでしょう。
他にもCADといった製図ソフトを用いる場合もグラボは重要になってきますね。


では動画編集にグラボは必要ないのか?と言われれば編集ソフトによるという回答になります。

というのも編集ソフトがグラボに対応しているものとしていないものがあるためです。


私が普段使用している動画編集ソフト「AviUtl」はCPU処理のためグラボを積んでもエンコードに影響はしません。

しかしAdobe Premiere Proといった編集ソフトはグラボのGPGPUに対応しているためエンコード処理に影響を与えます。
(グラボ(GPU)の演算を映像の処理以外の目的に応用する技術のことをGPGPUといいます。)

ゲームを綺麗に快適にプレイしたい、GPGPU対応の編集ソフトを使う予定がある方は良いグラボを選びましょう。




パーツ選び

ここからは実際にどのパーツを用いるかを考えていきます。

スペックを求め過ぎるときりがないので今回は予算を30万円と設定してパーツを選んでみました。

(※2020年6月追記)
以下に記載したパーツ構成が2018年3月時点のものだったので、最新(2020年6月時点)のパーツ構成に更新しました。

マザーボード

ASUS
ROG STRIX Z490-F GAMING


MSIとASUSで悩みましたが、耐久面や性能では似たり寄ったりということだったので国内シェア率からASUSを選びました。

人気メーカーの方が何かあった時に情報が多く検索しやすいですからね。

CPU

Intel
Core i7 10700K BOX


これ以上のCPUを求めるとCore i9 10900X BOX(約7万3千円)、Core i9 10900K BOX(約8万円)と予算オーバーになりそうなので、手に届く範囲で一番高性能の10700Kを選択しました。

グラフィックボード

MSI
GeForce RTX 2080 SUPER GAMING X TRIO [PCIExp 8GB]


マザーボードとメーカーは統一した方が良いのかと思い調べてみましたが特にその必要は無いようなので「価格、モニタ出力端子、見た目」の3点から選びました。

こちらのグラボの出力端子はDisplayport ×3、HDMI ×1、Type-C x1で最大画面出力数は4となっています。


ちょうど私は4つのディスプレイを使用しているので最大画面出力数は4なのは助かります。
(現在使用しているGTX960ですと最大画面出力数が2つなので、残り2つはUSB接続のグラフィックアダプターを用いて出力しています。
ただUSB接続だと遅延やカクつきがひどいため動画やゲームには向いていません。)


それにしてもゲームも快適に行いたいということでGTX1080tiを選びましたが流石に高すぎますね…。
グラボ単体で約10万円とは恐ろしい((( ;゚Д゚))))

現在(2018年3月時点)グラボは仮装通貨のマイニングにより需要が高まったため高騰&在庫切れの嵐となっているんですよね。

後述のメモリの高騰も考えると、今は買い時では無いと思われますorz
(※2020年6月:現在はグラボ、メモリ共に価格は落ち着いています。)

メモリ

CORSAIR
CMW32GX4M4C3600C18 (DDR4 PC4-28800 8GB 4枚組)


CFDやシリコンパワーの「無期限保証、永久保証」と「価格」も魅力的で悩みましたが見た目が好みではなかったので今回は除外しました。

そして動作周波数がなるべく高い(転送速度が早い)こと、見た目(光ること←重要)、マザーボードとの相性の3点から選びました。

相性に関してはメーカーのサポートページから確認を行いました↓
(https://www.asus.com/jp/Motherboards/ROG-STRIX-Z490-F-GAMING/HelpDesk_QVL_Memory/)


現在のPCのメモリは16GBですが、今後はPCゲームのキャプチャや4K動画の編集を行う可能性があるためメモリは32GBにしておきました。

大は小を兼ねるのでとりあえず余裕を持っておいた方が安心です(笑)


ですが32GBとはいえメモリで約6万円…これは高すぎませんかorz

メモリもグラボと同様に2017年から高騰が続いています。

1年半で約3倍にも値上がりしています((( ;゚Д゚))))

どうやらメモリやSSDに必要となるNANDメモリの供給が追い付かないため高騰が続いているみたいです…。
(スマートフォンやタブレットの需要の増加により供給が追い付いていないみたいです。)

何にせよグラボとメモリの高騰のタブルパンチではやはり今は買い時ではないのかもしれません。
(※2020年6月追記:現在はグラボ、メモリ共に価格は落ち着いています。)

SSD(システム用)

SAMSUNG
860 QVO MZ-76Q1T0B/IT (1TB)


システム用のストレージはSSD一択ですね。

HDDと比べて割高ではありますがSSDを起動ディスクにしておけばPCの起動やソフトウェア等の起動が早くなります。


最近メジャーなM.2タイプのSSDと非常に悩みましたが熱の問題、OSのトラブル、値段の割に体感速度はそこまで変わらないというような書き込みがあったため今回は見送りました。

(SSDには2.5インチ型(主流)、M.2型(主流)、PCIeカード型、U.2型(少)、mSATA(過去)の5タイプあり、M.2タイプにはPCIe/NVMe接続(高速)とSATA 3接続の2種類あります。)
(M.2型のSSDは2.5インチ型のSSDに比べて高速、ケーブルが不要で取り付けが簡単、見た目がスッキリとするといったメリットがあります。)

現在は2.5インチSSDを使用していますが特にストレスを感じたことはないのでこのままで問題はないでしょう。


また容量は1TBを選びました。

現在256GBで事足りているので500GBあれば大丈夫かと思いましたが、ゲーム実況といった長時間のデータを編集する場合を考えるとやはり大容量の方が安心です。

HDD(データ保存用)

SEAGATE
3.5インチ内蔵HDD ST8000DM004 [8TB SATA600 5400]


HDDは正直どれでも良いかなーといった感じなので、価格.comの「HDD(3.5インチ)人気売れ筋ランキング 2020年5月」の1位を選びました。

よく売れていてレビューが良さげで、容量当たりの価格が一番安い(多分)のが決め手となりました。

WESTERN DIGITALのHDDと少し悩みましたが価格、品質ともに大差はないようでした。

容量は8TBとしました。現在3TBのHDDを使用していますがかなりキツキツです。
趣味が旅行やYouTubeだと動画や写真がてんこ盛りになるためこれはどうしようもないですね(´・ω・`)

これからまだまだデータは増えていくので8TBにしておけばとりあえず安心です。

電源

CORSAIR
RM850x CP-9020180-JP (80PLUS GOLD 850W)


パーツを選ぶ際はPCの性能に直結するCPUやグラボに目がいきがちですが、電源もしっかりと選ばなければなりません

どれだけ良いパーツを使っても電力供給が足りなければ本来の性能を発揮できませんからね。
電源はパソコンの心臓のような役割を担っているわけです。


電源で見るべきポイントは「出力(W)」「80PLUS認証」「メーカー」の3つでしょうか。

出力はCPUやグラボ、メモリ等のパーツにより選ぶ数値が変わります。

私の場合、下記のサイトでざっくりと計算した結果850Wのものが良さげかなーとわかりました。


電源容量計算 システム構成選択
(https://www.dospara.co.jp/5info/cts_str_power_calculation_main)


次に80PLUSのランクはBRONZE、SILVER、GOLD等80PLUSの中にも色々とあります。
上位ランクになればなるほど電力効率が良くなります。

BROSEとGOLDでPCにどれだけ影響が出るのかが正直わからなかったのでこれもとりあえず良い方を選んでおきました。


最後にメーカーに関してですが「Corsair」「玄人志向」「ANTEC」あたりが人気なようですね。

amazonで色々とレビューを見ていたところCorsairが一番良さげだったためCorsairに決めました。

amazonと価格.comで常に売り上げ上位に入っているようなのでCorsairのものを購入しておけば問題はないでしょう。

CPUクーラー

Scythe (サイズ)
SCKTT-2000 (虎徹 Mark II)


CPUクーラーは悩むことなく虎徹を選びました。

評判が本当に良いですからね~。
冷却性能が優れている、音が静か、装着も簡単でこの価格ならコスパは最強でしょう。

外付けDVDドライブ

アイオーデータ
EX-DVD04K


CDやDVDを読み込む事があまりないので外付けDVDドライブはどれでも良いかな~て感じです。

ブルーレイに関してはは今まで一度も視聴したことがなく今後も視聴する予定はありません。

それらを考慮して、よく売れていることと値段の2点で決めました。
(※↓のケースは5インチベイがないため外付けタイプを選んでいます。)

ケース

Corsair
CC-9011120-WW (Spec-Omega ブラック/レッド)


これは完全に一目惚れしました(*´Д`*)

私の場合ケースの選択基準は見た目が9割ですのでパッと見で気に入ったものを選びました(笑)
(側面が透明なのは絶対条件)

白と黒のタイプもあるようなのでそちらと迷いましたが、近い内に赤と黒のゲーミングチェアを購入する予定なので揃えてみました。


またこのケースに辿り着くまでにミドルタワーかフルタワーのどちらのサイズにしようか迷いましたが、値段やラインナップを考えるとミドルタワーの方が良さげだったのでこのサイズに決めました。

現在使用しているケースはミドルタワーですが特に不満はないので次もミドルタワーできっと大丈夫でしょう。

OS

Microsoft
Windows 10 Home 日本語版 HAJ-00065


OSは様々なエディション(Home,Pro,Enterprise…etc)があるためどれを購入したら良いのか悩む方がいると思います。

しかし一般的に購入が可能なのはHomeとProの2種類ですので用途に合わせてどちらかを購入することになります。


HomeとProにはアプリや機能の数に違いがあるだけで処理速度が異なるといったことはありません

簡単に言えばリモートデスクトップやHyper-V(仮装環境構築)などの機能が必要でない方はHomeを選んでおけば問題ありません。

私はそのような機能は使用する予定はないためHomeを購入する予定です。


またエディションとは別に通常版(パッケージ版)とDSB版というものがあります。

DSB(Demand-Side Platform)版というのは通常版と比べて価格が安いのが特徴ですが、特定のパーツとの組み合わせのみで使用可能という制限があります。

価格差は2000程度とめちゃめちゃ安いというわけではないので私は通常版を買うことをオススメします。



まとめ

商品名 価格
マザーボード ASUS Z490-F 29128円
CPU Core i7 10700K 55999円
グラフィックボード MSI RTX 2080 SUPER 97878円
メモリ Corsair DDR4 8GB×4 33330円
SSD Samsung 1TB 12948円
HDD SEAGATE 8TB 13980円
電源 Corsair(80PLUS GOLD) 850W 13191円
CPUクーラー 虎徹 Mark II 3608円
光学ドライブ アイオーデータ EX-DVD04K 2182円
ケース Corsair Spec-Omega(B/R) 12380円
OS Windows 10 Home 16269円
合計 290893円

※2020年6月時点の価格.comの最安値を参考にしています。


予算は30万円でしたのでギリギリ予算内に収まりました。

価格.comで最安値を日々チェックしたり、ポイントやキャンペーンなどを利用したりすることででさらに費用を抑えられる可能性があります。

またメモリをCFDかシリコンパワーに変更すればもう少し費用を抑えることができます。
(マザーボードのサポートページに記載されていないことと光らないことが残念ですが…。)



さて、かなり長くなりましたが以上でパーツ選びは終了となります。
(これだけの文量を書いたのは初めてだったので本当に大変でした(^_^;))

動画編集用PCやゲーム用PCを作りたいという方に少しでも参考になれば幸いです┏○))

ゴールデンウィーク辺りにパソコンを組もうと考えていますのでその際はまた記事を書きたいと思います。


では、最後お読みくださいましてありがとうございました!

良い自作PCライフをヾ(=・ω・=)o




2019年2月追記(自作PC完成)

新たなゲーミングPCがようやく完成いたしました!!


約6年ぶりの自作ということで組み立てには本当に苦労しましたが、動作が快適過ぎて非常に満足しています。
(※この記事を更新した時期とパソコンを組んだ時期が異なるため、作ったパソコンのパーツ構成は一部古くなっています。)


YouTubeにて動画を投稿しましたのでお時間があれば見ていただけると嬉しいです(*´-`)♪