はじめに
こんにちは、もーちゃもです。
今回はドラムセットの各パーツの名称と役割について解説したいと思います。
まずはドラムセットの各パーツの名称を確認しておきましょう。
ドラムセットは基本的に下図のように「ハイハット」「スネア」「バスドラム」「タムタム」「フロアタム」「ライドシンバル」「クラッシュシンバル」から構成されています。

各パーツの名称と役割
次にそれぞれのパーツについて詳しく解説していきます。
- ハイハット
シンバル2枚で構成されている。
左足でハイハットペダルを操作することで2枚のシンバルを開いたり閉じたり(オープンクローズ)することができる。
ドラムの基本はハイハットでリズムを刻むことであり、最もよく叩く部分である。 - ハイハットペダル(ハイハットスタンド)
ハイハットを固定するスタンドの下にはペダルがある
このペダルを左足で操作することでハイハットを開閉(オープンクローズ)することができる。
ハイハットを開いたまま叩くか閉じたまま叩くかは曲の雰囲気に大きな違いを生むためとても重要である。
ライドシンバルを刻んだ状態で左足を小刻みに動かし、ハイハットを開閉しながらリズムキープすることもある(いわゆるゴーストモーション)。 - スネア
ハイハット等で刻んだリズムにタンッ!とアクセントをつける。
裏面にスナッピー(響線)が装着されていることが他の太鼓類との違いである。
材質や大きさ・深さで音が変わるため自分で購入した好みのスネアをライブハウスに持ち込む人が多い。 - バスドラム (ベースドラム)
バスドラやキックとも呼ばれる。
右足でキックペダル(フットペダル)を操作して音を鳴らす。
ドラムセットの中で一番大きな太鼓であり、ドンッドンッと体に響く低音を担当する。
リズムやノリを作るにはバスドラが非常に重要である。
バスドラムを2つセットして両足でドコドコ鳴らす人もいる(いわゆるツーバス)。 - キックペダル(フットペダル)
バスドラムに装着して使用する。
ペダルを踏むことでビーターが作動しバスドラを鳴らすことができる。
ペダルの踏み方にはかかとを上げたまま右足全体を動かして踏む「ヒールアップ奏法」やかかとを下ろしたまま踏む「ヒールダウン奏法」など様々な奏法がある。
ロックの曲などで早いテンポでバスドラを2連打(ドド)する場合はスライド奏法を用いる。 - タムタム(ハイタム、ロータム)
トムトムと呼ばれることもあるがタムと呼ぶのが一般的である。
主にフィルインで使用される。
音程が高い方をハイタム、音程が低い方をロータムと呼ぶ。
ハイタムはロータムより一回り小さい。
ドラムセットに座った状態から見て左側にハイタム、右側にロータムをセットするのが基本である。
因みにフィルインとは曲の繋ぎ目(Bメロ→サビに切り替わる時など)に入る1,2小節くらいの盛り上がるフレーズのこと(タカタカドコドコシャーン)。 - フロアタム
タムと同様に主にフィルインで使用される。
ハイタムやロータムに比べて大きく深い。
バスドラムの次に低い音を鳴らすことができる。
ドラムセットに座った状態から見てスネアの右側にセットするのが基本である。
フィルイン以外にもハイハットを刻むようにフロアタムを刻むビートも定番である。 - サイドスネア(サブスネア)
スネアは基本的にドラムセットに1台だが、スネアを2台用いる場合もある。
この2台目のスネアのことをサイドスネアと呼ぶ。
ドラマーの左側(ハイハットの近く)によく置かれている。
メインスネアのサイズは14インチがスタンダードであるが、サイドスネアは13インチ以下の小口径スネアを使うことが多い。
スネアはサイズが小さくなるほど音が高くなる。
曲によって使い分けることもあるが、ほとんどは1曲の中の一部分で雰囲気を変えるために使われている(多分)。 - ライドシンバル
ハイハットと同様にリズムを刻むシンバルである。
フロアタムの上付近にセットするのが一般的。
メロとサビで曲の雰囲気を変えるためにメロではハイハット(クローズ)を刻み、サビではハイハット(オープン)またはライドシンバルを刻むことがよくある。
シンバルにはエッジ(外周)、ボウ(面(エッジとカップの間))、カップ(中央(膨らんだ部分))があり、ライドシンバルはボウとカップを叩くことが多い。 - クラッシュシンバル
主にアクセントをつけるために使用される。
小節の頭(サビの入り等)に叩かれることが多い。
クラッシュシンバルはライドシンバルとは異なりエッジ部分を力強く叩いて大きな音を鳴らす。
ドラマーから見て左側に1枚右側に1枚と合計2枚セットすることが多いが、1枚しかセットしなかったり逆に3,4枚セットしたりする人もいる。 - エフェクトシンバル
ライドシンバルとクラッシュシンバル以外に、特徴的で独特な音のシンバルが存在する。
これがエフェクトシンバルと呼ばれるシンバルである。
エフェクトシンバルにはチャイナシンバル、スプラッシュシンバル、穴空きシンバル、ベルなどがある。
特殊な音のため汎用性はあまり高くなく、ここぞという時に使用する。
エフェクトシンバルの中ではチャイナシンバルとスプラッシュシンバルがよく使われる。 - チャイナシンバル
名前の通り中国っぽい音が鳴るシンバル。
シンバルの周り(エッジ部分)が反り上がっている。
非常に派手な音が特徴であり強烈なアクセントを必要とする時に使用される。
クラッシュシンバルを叩いた後に追加でアクセントを加えたい時にチャイナシンバルが叩かれることが多い。
メタルなどの曲ではハイハットやライドシンバルでリズムを刻むようにチャイナシンバルでリズムを刻むこともある。 - スプラッシュシンバル
小さくてかわいいシンバル。
サスティーン(シンバルを叩いた後の音の伸び)が短く、高めの軽い音が特徴である。
短いアクセントを必要とする時に使用される。
クラッシュシンバルではアクセントが強すぎて曲の雰囲気に合わない…そんな時に活躍するのがこのスプラッシュシンバルである。 - ドラムスティック
これが無ければ何も始まらない。
多種多様なスティックが販売されているため悩みがち。
スティックにはグリップ(持つ部分)、ショルダー(シンバルを叩く部分)、チップ(スネアやタムを叩く部分(先端))がある。
素材にはヒッコリー、オーク、メイプルがあり、ヒッコリーで作られたスティックが最も多く人気である。
中には金属製のスティックも存在する。
チップ(先端)は木でできたウッドチップが一般的であるが、チップ部分だけがナイロンでできたナイロンチップのスティックも売られている。
チップの形状には丸形や円錐型などの種類がある。
また、スティックには5A、5B、7Aといった様々なサイズ(長さと太さ)がある。
このように非常ににたくさんの種類のスティックが販売されているため、初心者の方であればとりあえず「素材がヒッコリー、サイズが5A、チップが丸いスティック」を選べば問題ないと思われる。
スティックの持ち方にはマッチドグリップやレギュラー(トラディショナル)グリップがあり、マッチドグリップが最もポピュラーである。
終わりに
以上でそれぞれの名称と役割の説明は終わりとなります。
私なりに全力で解説したつもりですがわかりにくい部分も多々あるかと思いますので、その場合はコメントいただければ幸いです。
ドラムは他の楽器と比べてスペースや騒音の問題でハードルが高く感じますが、叩けるようになると体全体でリズムを感じられて本当に楽しい楽器です。
まだドラムを動画や写真でしか見たことないという方であれば、音楽スタジオに足を運び実際に触れてみて生の音を聴くことをオススメします。
スタジオは地域によりますが1人1時間で500円~1000円程度で借りられると思います。
初めは音の大きさに驚くかもしれませんが、好きな曲に合わせて適当に叩くだけでも十分楽しめるはずです…!
(まずはドラマーになりきってみましょう笑)
それでは、最後までお読みくださいましてありがとうございました♪
良いドラムライフをヾ(=・ω・=)o