はじめに

こんにちは、もーちゃもです。

今回はドラムと音ゲーの関係について考えてみたいと思います。

YouTubeの叩いてみた動画にて「太鼓の達人上手そう」というコメントを昔からよくいただくので今回の記事を書くことにしました。

ドラムと太鼓の達人のどちらの経験もある立場から考えてみます。

(※これから述べることはあくまでも個人的な見解ですので、予めご了承ください。)

ゴミドラム



ドラムとは?音ゲーとは?

そもそもドラムと音ゲーとはどういったものなのでしょうか。

  • ドラム
    スネアやタムなどの太鼓類やシンバル類を叩くことでリズムを作り出す打楽器。
    (『〇〇を叩いてみた』などの動画では曲に合わせて叩くためリズムに合わせて叩く楽器と思われるかもしれないが、本来ドラムはリズムを生み出す楽器である。)
  • 音ゲー
    「音楽ゲーム」の略称。
    音楽に合わせて流れてくるノーツに対して叩いたりタップしたりと入力を行い、ノルマクリアやフルコンボ、高得点などを目標に楽しむゲーム。

太鼓の達人



考察

果たしてドラマーは太鼓の達人(音ゲー)が得意なのか?

最初に結論から述べると、どちらとも言えません

曖昧な答えになってしまい申し訳ないですが、このように考える理由を以下に書きたいと思います。

まず上で述べたようにドラムはリズムを生み出す楽器であり、音ゲーは音楽に合わせてアクションを行うものであり、同じものではありません。

仮にドラムをリズムに合わせて叩く楽器だと考えたとします。

その場合でもドラムではリズム感が重要であり、対して音ゲーでは流れてくるノーツを見極める動体視力や反射神経が重要であり、求められるスキルが異なります

そのためドラムの実力と音ゲーの実力に相関関係はあまりないように思います。

ですがドラムと音ゲーにはそれぞれに通ずるものもあるため無関係とは言い切れません。

それは叩くモーションと暗記力とリズム感です。

  • まず叩くモーションについて。
    ドラマーであればスティックの扱いに慣れているため連打やダブルストロークなどが安定しています。
    この動作は太鼓の達人でも必要とされるものなので、太鼓の達人が初心者のドラマーであればゲームの上達が早いかもしれません。

  • 次に暗記力について。
    ドラマーは基本的に譜面を見ずにドラムを叩きます。
    (もちろん譜面を見ながら叩く方もいます。)
    譜面を読んで暗譜してから叩く方もいれば耳コピして覚えてから叩く方など様々ですが叩く時は譜面を見ない方が多いと思います。
    ドラムを始めたばかりの頃は暗記するのに時間を要しますが慣れてくると徐々に早めに覚えられるようになります。
    この暗記力は音ゲー全般に役に立つと思われます。
    最近の音ゲーの最高難易度にはノーツを見極めることが難しく暗記することを前提とした曲が多数存在します。
    こういう時に暗記力が成長したドラマーは有利になるかもしれません。

  • 次にリズム感について。
    ドラムと音ゲーでは求められるスキルが異なると述べましたが、リズム感は音ゲーにもある程度は必要です。
    重要なのはノーツを見極める力だと思いますが、音ゲーは音楽に合わせて叩くものなのでリズムに合ってないと精度が悪くなったりミスになったりします。
    リズム感に長けたドラマーであれば音ゲーを有利に進められるかもしれません。

これらを考慮して結論を詳しく書き直すと、
『ドラムと太鼓の達人(音ゲー)は別物でありドラムが上手い人が太鼓の達人も上手いとは限らないが、ドラムを叩ける人は太鼓の達人の上達が早い可能性がある。』

このように私は考えています。


おまけ

世の中には様々な音ゲーが存在しますがその中にはドラムを演奏する音ゲーも存在します。

それがドラムマニア、通称ドラマニです。

おまけとしてドラムとドラマニの関係についても考えてみます。

ドラムマニア(音ゲー)とは?

名前の通り、ドラムを演奏する音ゲーである。

電子ドラムのようなゴムパッドが5種類(ハイハット、スネア、ハイタム、ロータム、シンバル)と足元にペダルが1つ(バスドラ)があり流れてくるノーツに合わせて叩いて遊ぶ。

因みにこれは昔のドラムマニア(~V8)の説明であり、現在のパワーアップされたドラムマニア(GITADORA DrumMania)には7種類のパッド(ハイハット、スネア、ハイタム、ロータム、フロアタム、シンバル×2)と足元にペダルが2つ(バスドラとハイハット用、もしくはツーバス)あり、かなり本格的である。

ドラムとドラムマニアの関係

ドラムマニアはドラムを演奏する音ゲーなのでドラムとは密接に関わりがありそうですね。

ドラム経験者はドラマニが上手いのか関しては上述の通りドラムと音ゲーには求められるスキルが異なるため何とも言えません。

そのためここでは、
・ドラマニは本物のドラムの役に立つのか?
・ドラマニを練習するとドラムを叩けるようになるのか?
について考えてみます。

因みに私はドラマニを少しプレイしてからドラムを始めた者なので経験談として少しでも参考になれば幸いです。

まず、良い点から述べたいと思います。

  • ドラマニで流れる譜面は原曲のドラムを忠実に再現しているわけではありませんが、8ビートだったり裏打ちだったりと基本的なリズムパターンが存在します。
    そのためドラム未経験の方でも基礎的なリズムを覚えることができます。

  • また、ドラマニは手足の分離の練習にもなります。
    ドラムを始めると何よりも苦労することはやはり手足が連動して動いてしまうことだと思います。
    ドラムは両手両足を使う楽器なのでそれぞれを別々に動かす必要がありますが、これは慣れるまでは非常に難しく途中で挫折してしまうかもしれません。
    ドラマニだと流れてくるノーツに合わせて叩いたり踏んだりと楽しみながら手足を動かす練習をすることができます。

    私はドラマニを1年ほどしかプレイしていなかったのでそれほど上手くありませんでしたが、それでも初めて本物のドラムに触れた際は基本的なリズムを少し叩くことができました。(もちろん良い音を鳴らすことはできませんでしたが…。)

次に、悪い点について述べたいと思います。

  • ドラマニは叩くパッドが全てゴム製ですが、本物のドラムはハイハットやスネア、タムなどそれぞれ素材やテンション(張り)が異なります。
    そのためゴム製のパッドに慣れた状態で本物のドラムを叩くと、叩いた際のリバウンドにものすごく違和感を覚えます。
    上手く連打ができなかったり良い音を鳴らすことができなかったりします。

  • 次に音の強弱に関してです。
    ドラマニでは強く叩いても弱く叩いてもパッドが反応さえすれば問題ありませんが、本物のドラムでは音の強弱は非常に重要です。
    スネアの連打にアクセントをつけたりサビでは力強く叩いたりと音の強弱によって曲の雰囲気が変わるので大事なのですが、ドラマニでは音の強弱を意識することはありません。
    私の個人的な印象ではドラマニが上手い人が生ドラムを叩いた時は叩けてはいるけれど、抑揚が無く全てを一定の強さで叩いている、そんな気がします。

  • また、ドラマニのペダルにはビーター(バスドラムに当たる部分)がなく足を上下させるだけで反応しますが、本物のドラムのペダルにはビーターがあり踏み込む時の感覚が違います(本物のペダルの方が重い)。
    そのため上と同じくドラマニに慣れていると上手く音を鳴らせません。

  • 最後は叩き方に関してです。
    ドラムにおいて右利きの場合は基本的に腕を交差させて右手でハイハット、左手でスネアを叩きます(クロスハンド)。
    しかしこのことを知らない方はハイハットが左側にあるため自然と左手で叩いてしまいます(オープンハンド)。
    もちろんオープンで叩く方もたくさんいらっしゃいますし決して悪いことではありませんが、右利きの方がクロスで叩くことが多いのはやはり叩きやすいということがあるからだと思います。

これらのことは癖がついてしまってから直すのはなかなか難しいものです。

ですのでドラマニを始める前に本物のドラムの動画を見て勉強したり、週に1回スタジオに通い定期的に本物のドラムに触れる機会を作ることが重要だと思います。

叩く時のリバウンドに関しては電子ドラムにも言えることなので、私は家で電子ドラムを使った練習をしている際は必ず定期的にスタジオに通い生ドラムに触れるようにしていました。

そうすることでドラマニや電子ドラムに慣れてしまうことを防ぎながら効率的に練習することができます。

最後に結論としては、
『ドラマニはドラムの知識が無い状態で叩くと本物のドラムに良くない癖が付いてしまうが、きちんと対策をした上で叩くのであれば本物の練習にも十分なり得る。』
このように私は考えています。


終わりに

いかがだったでしょうか。

ドラムと太鼓の達人とドラムマニアの3つの経験がある立場から考えてみたので、少しでも参考になれば幸いです。

ドラムが上手い人が太鼓の達人も上手いとは限りませんが、
(実際、私は軽音楽部に所属していましたがドラマーの友人で太鼓の達人が上手い人はいませんでした。。笑)

太鼓の達人にハマリそれからドラムに興味を持って始める方も多いと思いますので、ドラムを叩ける人は音ゲーが上手いといった印象を持たれるのかもしれません。

何にせよ何事も楽しんで練習することが上達する秘訣ですよね!

それでは、最後までお読みくださいましてありがとうございました♪

マタネヾ(=・ω・=)o